令和3年度・高専からの大学編入【東京工業大学編】

こんにちは。久しぶりの投稿です。最近は研究とバイトで忙しいです。

さて、今回のページでは「令和3年度の東京工業大学編入試験」の前日・当日の流れをゆるーく紹介していきたいと思います。息抜き程度に見てください。

 

試験前日(8/23)

午前10時30分くらいに地元のJR最寄り駅を出発して、2時間30分くらいで大井町駅に着きました。ホテルのチェックイン時間が15:00だったのですが、早めについてしまったのでホテルに荷物だけ置かせていただいて、大学の下見へ。あ、ホテルは「VIA IN 東京 大井町という大井町駅最寄りのホテルをとりました。

大井町駅は不思議なつくりをしていて、「え?大井町線どこ?」っていう感じでした。大井町線のホームがあるのは坂を上がった方でした。30分くらい迷いました(下見って大切ですね)。

行きは各駅停車の溝の口行きでした。各駅停車の割には大岡山まで早いなと思ました。

大岡山駅を出てすぐに東工大。あまりにも近すぎて驚きました。本キャンパスは駅出てすぐには見られなかったのですが、少し進むと見えます。本館を見た時に、「ここまで来たのか...。」と思いました。

 

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大岡山キャンパス・本館の様子

 

下見も終わって、大岡山から大井町へ。帰りは急行大井町行きに乗ることができました。各駅停車に戻りたくなくなるほど早く、大井町まであっという間でした。

帰ったころにはチェックインができる時間になってたので、チェックインして部屋へ。泊った部屋は15階でした。

部屋に荷物を置き、ひと段落ついてから過去問を解きました。解いているうちに18:00になり、夕食を食べる場所を探しに外へ。ホテル内にはCOCO’Sがあったのですが、レストランという気分ではなかったので近くの富士そばへ。かつ丼セットを注文。美味しかったし、満足感がありました。

 

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富士そばかつ丼セット

 

夕食を済ませ、ホテルの1Fにあるセブンイレブンに翌日の朝食と昼食を買いました。

部屋へ帰って、すぐにシャワーを浴び、その後化学の新研究を眺めていました。

そして23:00に就寝。

 

試験1日目(8/24)

朝5:30起床、朝食を食べながら過去問を眺めてました。8:40くらいに到着することを目標に行動しました。試験会場入りしたのは9:00くらいでした。手続きとかは特になく、決められた会場に向かって各自着席する感じでした。私は私服でいったのですが、スーツの人が多くて焦りました。そしていよいよ...。

9:30~ 数学の試験が始まりました。問題の内容とかは過去問を取り寄せて確認していただきたいのですが、今年は「え?そういう問い方?」といった感じで、少々焦りましたが冷静に対応していきました。

>>出題内容をざっくりというと、1問目が二変数関数の極値の個数(場合分け)、2問目が与えられた領域について体積を求める(二重積分、3重積分)、3問目がn次正方行列の行列式の値を求める問題、4問目が条件が与えられているn次正方行列Aについての固有値、部分空間が直和に分解されることの証明、Aが対角化可能であることの証明、といったところです。

 

休憩90分 1教科終了してすぐにお昼休憩でした。昼食を食べながら物理の参考書を読みなおしました。

 

13:00~物理の試験が始まりました。まさかの時事問題がらみの力学の問題が...。(泣)

電磁気は基本的なところからの出題で拍子抜けしてしまいまいした。「あれ?どうやるんだっけ?」、まさかの基本問題の解き方を忘れてしまいました。しかし、かけることをとりあえず書いておきました。3問目も驚き、まさかの「波」。私は東北大の物理対策で波の単元も復習していたので対応できました。

>>出題内容をざっくりいうと、1問目が記述式の火星におけるヘリコプターに関する力学の問題(時事的な内容)、惑星に関する基本的な問題、2問目が穴埋め形式の球殻の導体についての電磁気の問題、トロイダルコイルの諸パラメータの算出(磁気エネルギーなど)、3問目が音に関する問題(ドップラー効果などの問題)

 

休憩30分 睡魔が襲い始めました。しかし、次の科目は化学、2番目に自信がある科目でした。眠気を抑えて、復習をしました。

 

15:00~化学の試験が始まりました。全体的には解きやすかったかもしれません。一番できたかもしれません。

>>出題内容をざっくりいうと、1問目が無機物質の説明に関する正誤問題、2問目が穴埋め形式の問題(周期表、原子半径、電子配置、イオン化エネルギーに関する問題)、3問目がクラペイロン・クラウジウスの式についての問題(近似が成り立つ理由、与えられた値、式を使って温度を求める)、4問目がシュレーディンガー方程式に関する穴埋め問題(知識が問われます。知っていればそこまで考える問題ではなさそうです。)、5問目が有機化合物の分類についての問題(幾何異性体等)、主生成物を示す問題、6問目が配向性についての問題、生成物の構造を書く問題、試薬等を答える問題、といったところです。

 

1日目の試験終了後、翌日に行われる面接会場の案内がありました。系によって会場は異なり、かなり遠い会場もありました。下見と試験会場からの所要時間を把握しておくとよいです。

 

一日目終了!正直、物理があまりできず、落ち込みましたがひとまず大井町へ。大井町に着いた時には夕食の時間でした。やはり安定の富士そばをチョイス。今回は親子丼セットを注文しました。美味しかったです。

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富士そばの親子丼セット

 

その後は一日目と同じ流れでした。速読と金フレを読めるだけ読んでから寝ました。

 

試験2日目(8/25)

起床6:00 

この日はさすがにスーツで行きました。東工大の本館前で黒塗りの車を見かけたので、気になって横目で見たら、降りてきたのは益学長でした。軽く会釈しつつ、試験会場へ。

英語の試験は10:00~でした。英語でとる気はなかったのでそれなりに解答しました。

>>出題内容をざっくりいうと、長文2問構成で1問目の方の文が長めで難易度が比較的優しく、2問目の方が短めで難易度高め。なお、1問目にはその英文の内容についての自分自身の経験を英語で書く作文問題がありました。語数指定は特になかったです。

 

そして90分の昼休憩

面接開始時間が13:00だったので30分前に控室に向かいました。

そして、13:10分くらいになって、面接開始。私は2番目に呼ばれました。面接の内容はおおむね決まっているようで、変な口頭試問はされませんでした。話すことさえまとまっていれば問題ないと思います。何より面接官の教授の方々(3人)が眠そうだったので、声を張って眠らないようにしました。

 

面接が終了して、いろんな意味で終わったーと思い、コロナ禍ではありましたが感染防止対策を十分にして東京を自分なりに満喫しました。新幹線が好きなので、東京駅へ行って満足するまで観覧しました。

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E5系E6系(東京駅にて)

 

ついでに、東京駅で家族にお土産として「バターバトラー バターフィナンシェ」を買いました。値は張りますが、価格相応の美味でした。

 

2時間くらい東京駅を満喫して、帰宅しました。

その後、8/26に東北大学の合格発表があり、結果は不合格。「東工大も無理だろうなぁ」と思い、東工大もあきらめたツイートをしてしまいました。それを父親が発見し、「なぜ誰よりも先にあきらめてるんだ!」と一喝。はっとしました。周りの同級生や後輩、お世話になった先生、そして家族から頑張ってと言われたのにも関わらず誰よりも先にあきらめてしまったのです。一喝されたときは、自分がしたことを後悔しました。その後は、気が抜けたような生活を送り、9/9の合格発表当日。この日の午前中は雨でした。コロナ感染者数も多く、開寮も延期してしまったため、リモートで授業を行っていました。そして12:00。東工大のホームページを既に開いていたのでF5で更新。合格者のPDFが掲載されました。結果は合格。東工大は受験番号が2桁だったのですぐにわかりました。外を見たら、さっきまで雨だったのにわずかに晴れ間が。本当にうれしかったです。それと同時にツイートしてしまったことの後悔や家族との言い争いなどの後悔もありました。

皆さんは、簡単にあきらめることは決してしないでください。

 

読者の方へ

このページの読者の方の大半が東工大を目指していると思いますが、ご存じの通り東工大編入試験は他大学の編入試験より遅い時期にあります。勉強だけではなく、専門分野に対するポテンシャルの維持やメンタルケアの長期継続が必須です。7月ごろには周りの同級生の進路が決定してきて、喜びをあらわにするでしょう。しかし、他人は他人で自分は自分。高い目標に向かっているという実感を持てば、自分と他人の線引きはより明確になると思います。煽られても気にすることはないです。また、長期的な戦いに敗れて煽られても同様です。長期的な戦いをしてきた自分に誇りや自信が持てれば、煽ってくる相手が煽れるだけの土俵に立てていないことに気付くのです。

健闘を祈っています!